まだビームが撃てない

レーザーはもう撃てる

5リットルの血

 

模型用のデザインナイフでうっかり指を刺してしまって、かすり傷というよりはちょっぴり深い程度に刺してしまい、すこし血が出た

 

傷口から出た血は、傷口の上でBB弾くらいのサイズの球状になってプクーっとふくれて留まる。何度拭き取っても、血はBB弾サイズにふくらんで留まり、出血が止まる。液体の表面張力によってそうなるのだと思われる

何度吹いてもBB弾サイズになるまで出血するのが面白くて、しかし鬱陶しかった

 

血液ってなんなんだろうなあ。たくさん出てしまうと死ぬ。成人男性ならだいたい5リットルくらいが体の中にあって、1リットル以上が体の外に出ると死ぬという

映画だったり漫画だったり、血液や赤の色は悲劇の象徴として使われやすいよな。なんというか「血は出てナンボ」という具合にすら感じる。でも、血液はあまり体の外に出ないほうがいい。勘違いしちゃいけないことだ(こういうこと書いてる瞬間は納得度があるけど、翌日あたりに読むとマジで自分でも意味が分からなくなる)

なんだろ…モチーフとしての血液っていうのは鮮烈だし印象に残りやすいけど、基本的に血液って体内にあるのが普通なんだよ。あまりに「体の外に出た血」というのが存在として目にしやすすぎて、なんか勘違いしそうになるというか…

 

前に書いた暗い部屋で見る鏡のこととほぼ同じだけど、血液って基本は体内にあるから、体内にあるうちは赤色かどうか分からないんだよな。体の外に出て初めて「赤色の血」と分かるけど、基本は真っ暗な環境にあるわけじゃん

人手なしを指さして「お前の血は何色だ」というショボいセリフがあるけど、体外に出してみるまでは分からない。血は基本的に赤色で、あまりにも「血は赤」という情報や演出が溢れているけど、出してみるまでは確定しないし

「真っ赤な血潮が体に流れている」と言われても、なんだか俺にはずっとピンとこなかったな。出てみるまで分からない。そして体の外に出たしまった血はもう「俺の血」ではない。体の外にうっかり出てしまった血液、体液に起きたイレギュラーな事態なわけで、あの…

わかってほしい

 

本当に、みんなの体に真っ赤な血が5リットルも流れてるって言い切れる?意識してみて。本当に赤い液体が自分の体に5リットルもあること…

ダメだな。やはり具体的にイメージできない。今度全部出してみようか

 

川崎でした。