まだビームが撃てない

レーザーはもう撃てる

エフェクターたち


久々にしまっていたギターのエフェクターたちを取り出した


エレキギターは楽器単体では小さな音しか出せないが、アンプに繋ぐことで大きな音を出すことができる。ギターの弦の振動をアンプというスピーカーに電気信号として送るという仕組み。そして、アンプに届くまでの間に設置して電気信号を増幅させたり変化させる機材がエフェクターになる

大抵はとてもちっちゃい弁当箱くらいのサイズ(適切ではない例え)で、よりギターの音がギャギャーンとド迫力になったりする。エレキギターが世に出てからの60年、ギターとともにエフェクターはありとあらゆる会社から相当な種類が発売されている

俺もいくつか持っていたけど、凛として時雨のギターの音色を再現するために本人と同じ機材を買うとかその程度で、正直、それぞれのエフェクターの音の良し悪しは分からない。分からないのに、ネットショップの商品説明なんかは「歪みには艶やかなトレブリーが加わり…」「クリアでナチュラルな倍音を…」「迫力のあるレンジ感」なんてカッコいい文句がたくさん乗っていて、そう言われたらそんな気もしてくる

安ければ5000円のエフェクターもあるが、価格の上限は果てなく、ちっちゃいちっちゃい弁当箱サイズ1個でも10万円越えのエフェクターは珍しくない。あえてショボく言うなら、ダイヤルが3個、スイッチが1個ついているだけの機械とも言える。内部の配線も基本はシンプル。配線剤に希少な素材を使っているとか、筐体(ケースのこと)の製造に手間がかかるとか、色んな理由で付加価値がついていく。

テンションの下がるようなことばかり書いちゃうけど、実際に俺がエフェクターの良し悪しが分かるほどギターに関心がないだけの話。音を聞き分けられるほどの経験と耳がないのだ

とはいえ、高くて生産数の少なく高級なエフェクターは、やはり良い音がするものであって欲しいな。実際、高級な機材は細部までこだわり抜いた仕様となっているし、そのエフェクターでしか出せない音というのは間違いなくそ 存在する。ただ「値段なりかどうか」と考えたときに、各々で違いが出てくるだけで…

価格が高ければ高いほど、思い込みの力で良い音に聞こえる面もあるだろうけど、そういう思い込みや思い入れというエネルギーは、人間が生きていくために必要なものだと思うし…価値は自分で与えていくものだよな


ちなみにエフェクターの内部配線は、先に書いたように基本はかなりシンプルなもの。少し前には、あるエフェクターブランドの出した商品の中身が、他社のものと全く同じという事件があったそうな。他社のエフェクターの中身を抜き取って、高級感のある筐体に入れて売っちゃうみたいなことね。その当時は流石に大炎上していたなあ。うろ覚えだけどそんな事件があったはず

高いエフェクターだから音がいいというのは幻想❗️と声高に叫ぶ人は、インターネットではよく見られる。その理屈が正しいかどうかはその状況によるから何にもいえないけど…俺たちは、エフェクターのどこにお金を払っているんだろう。その前提が個人で違うから、みんなぶつかったりするんだろうか

そういう論争は結局「何をもっていい音とするかは人次第」って言葉で決着がつきそうだけども


時雨のTKが2年間ほど使っていたのと同じ、5万円のエフェクターを一つだけ持っている。俺が持っているものの中では一番高級で、俺が新品で買った数少ないエフェクターでもある(他のはハードオフで5000円とかで買ってる)

久々にそれを繋いで音を出してみたら、以前に聞いた時よりも、なんとなく音がいい感じがした。購入当時はいい音なのかどうかすら分からなくて、こんなもんかな…とか思ってたし。せめていい音だと思い込みたいところ


ケーブルとかを買い直してイチからセッティングしたい


川崎でした。