まだビームが撃てない

レーザーはもう撃てる

漫画から出てきたような彼


久々に人と酒を飲みながら、外食の機会


あまり積極的にそういう催しに参加する方ではないけど、飲酒が進むと意外に楽しくて、途中で慈しみの気持ちになってしまい、眼に映る世界の全てが「愛」になってしまった

そうは言っても、明日朝おきればまた暗い気持ちになる。飲み会とかそういうのが好きな人間に生まれてきたかった。いざやってみれば楽しいんだけど、俺は一つの事象に対してネガティブな感情を抱くのが得意すぎる


プライムビデオの配信で、プロボクサーの井上尚弥さんの試合をみていた。あまりボクシングの試合を見る習慣はないけど、この人の試合の時は周りがザワつくのでたまに見る。バンタム級(具体的にどれくらいの軽さの階級かは知らない…)のチャンピオンで、プロになってからの22戦22勝、しかも9割がKO勝ち。今回の試合も余裕で行くぜと言うことだったけど、本当に綺麗にスパーンと相手の頭を殴り抜いて、2ラウンドで勝ってしまった

漫画から出てきた人のようだ、と思う。相手のパンチなんて綺麗にスカッと避けてしまうし、いつ殴ったのか分からない速度のパンチが出る。今日も相手の頭を性格無比に打ち抜いて、相手も漫画みたいなよろけかたをして追い詰められていた。ただ強いだけじゃなくて、その強さそのものがパフォーマンスになっていて、人を惹きつける感じがする

その切れ味は鍛錬の賜物だろうけど、いったい彼からはどんな世界が見えているのだろうと感じる


すごく前に総合格闘技の試合をテレビで見て、メインの試合が30秒で終わったのを目撃した。本気で戦っているからこその短期決着。だけど、その試合を楽しみにして会場まで見にきた人からすれば、拍子抜けなだよなあ。ただ強ければいいってわけじゃないのかなあ。商業として格闘技を見るなら、客が見たいと思っている以上のものを、支払ったチケット代以上のものを見せていけなければ、存続していくのも厳しいだろうし…

そういう現実を前にしたとき、リングに立っている格闘技者たちにはどういう世界が見えているのだろうとか思った。井上尚弥さん、がんばれ〜っておもったね


川崎でした。